桜並木の下で


ー。 そっち、どれぐらい集まった?」

「えっとね、もうすぐかごにいっぱい。 ケイは?」

「もう一杯だよ、大量! こんなもんで良いかな?」

「そうだねぇ、こっちのかごもいっぱいにしてそれぐらいで……足りなきゃ、あとでもっかい集めよう」

「それぐらいなら、今の内もうちょっと集めとこうよ」

「あ、うん。 そうしようか」



「ねぇ、ケイ、桜の花びらのてんぷら知ってる?」

「花びらのてんぷら? 何それ?」

「砂糖漬けとか、塩漬けは?」

「それは知ってる」

「余ったら作ろうか♪」

「この花びらじゃ無理だって」

「えーだって食べれるよ?(ぱくっ)」

「あ」

「(うげ)………………苦…………」

「当たり前。 桜には食べられるのと、食べられないのがあるんだから」

「……うごげ……。 じゃあ後で教えて? 今度ナナミちゃんと桜のお菓子作りたいから」

「ナナミと!?」

「大丈夫!! ちゃんと見張ってるから!!」

「学習しなよ、一回死にそうな目に遭ってんだからさ……」






女子風呂



「わぁ! サクラのはなびらぁ!」

「綺麗でしょ?」

「すごく綺麗……」

「なんだか良い匂いがする、ような気もする」

「風流ですね」

「酒でも持ってきて、一杯やりたくなっちまうよ」

「あ、レオナさんに貰ってきましょうか?」

「ゆっくり入り過ぎてのぼせちゃいそー♪」

「今度は柚湯もいいなぁ……」

「なぁに? ユズのことよんだ?」

「ごめん、ユズちゃんでなく、果物の柚ー」

「見慣れた風呂も、随分違って見えるもんだね」

「そりゃあ、ケイちゃんとじっくり相談しましたから!」

「乙だね。 花びら浮かべて、桜風呂ってのも」





男子風呂