それはの言葉で始まった。



「私たちの国にはね、お花見、っていう宴会があって、
みんなで美味しいモノやお酒を持ち寄って歌ったり踊ったりするんだよ」
(ちょっと違う)

それに飛びついたのは、もちろんケイだった。

早速、城での宴会計画を立てたが予算という大きな壁の前に敢え無く挫折。


仕方なく、というわけではないのだが、二人でぷち花見。

わざわざキャリーの中に家から作ってきた弁当と、
紙コップ、紙皿、ウィットテッシュ、ジュースの入ったペットボトル、
ピクニックマットと、ピクニックセット一式詰めてやってきた
レオナさんから、一応こっそり酒をゲットし、
カイくんに作って貰ったデザートの苺クリームプリンの入った籠を持ったケイ。

城の城壁の傍の木陰にマットを敷き、
そこにお互い持ち寄ったものを並べてぷち宴会。


たまにはいいよね。







春日和






広げられたピクニックマット。

空になったサンドイッチケース。

飲みかけの、酒の、入った紙コップ。


周りには零れたパンのかけらを食べに来た小鳥達。

春の陽射しの中でぽかぽかと。


こてんと、の体がケイの背に当たる。


見上げる空は真っ青で。

流れる雲は羽のようで。

吹く風は最高に心地良く。


お腹もいっぱい、お酒で気分も上々

と、なれば次にくるのは当然………


「ねぇ、ケイちゃん」

「なにー」

「眠い」

「寝るな」

こんっ





軽くぶつかりあった頭と頭もなんかほわほわ。


そんな春日和