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いったい今何時ぐらいだろう ぱちぱちと熱くて赤い、焚き火の炎をじっと見てると時間を忘れてぼーっとしてしまう。 りんごも食べ終わり、お腹は満腹。 これでぐっすり眠れそう…… って眠ったらあかんやーーーん! ウィットテッシュで手を拭き、ビニール袋にそのゴミを入れて…… 私は自然に聞いてみた。 「あ、そうだ。 気になる事があるので聞いてもいいすか?」 「何?」 「この世界……じゃなかった、このハイランド?って……そのどんな国ですかね?」 大事な質問だ。 今の状況じゃいつ家に戻れるか……いや戻れるかどうか自体わかんない。 予備知識は仕入れておかなくっちゃ 「どんな……か。 僕もこの土地に来てそんなに経ってないから、あまり深い事は知らないんだけど」 セイくんはゆっくりとかみ砕いて教えてくれた。 「皇王が統治する国で、ハルモニアと友好関係にある。と言うか、ハルモニアの属国だ」 ハルモニア……新しい国の名前が出てきたぞ…… 「以南にある都市同盟と、昔から何度となく国境争いを続けていて、少し前に休戦協定が結ばれたらしいけど」 ふぅん……つーことはここではごく当たり前に戦争ってか戦いがあるわけか。 だからあのボケ兵隊連中、ぴりぴりしてんのかな…… 「それが、都市同盟の奇襲と言う形で破棄され、本格的に戦争に突入したって事だよ」 そらぴりぴりしてるわ…… 「うむ。 ……なるほど……」 ハイランド、ハルモニア……都市同盟……そんで戦争。 ハイランドがハルモニアの属国。まぁ言えば仲間みたいなもんで、都市同盟がそれに敵対してるって感じかな。 それにしても……戦争か…… ……やだなぁ…… つい考え込んでしまって、気が付いたらセイくんがじっと見てる。 私は慌てて顔を上げて、手を振って言った。 「や、なんでもないんすよ、ちょっと考えごとを……。 そういや、さっき助けて貰ったお礼言ってねぇ!!!」 「あぁ、別にそんな事……」 大事なことです。 お礼は言わないと仁義に反する! 私は正座をし、手をついてぺこり、とおじきをした。 「助けてくれてありがとうございました!!」 「そこまでされると、何だか気が引けるな」 「いやいや助けて貰った以上、礼を言うのは仁義です」 なんで気が引けるんだろうとかは思ったけど、聞くほど野暮じゃあない。 彼にもいろいろあるんだろうし。 ……って……そういや、私この人のこと全然知らないんんだよな。知ってることって言えば…… 「でもセイくんって強いよね! びっくりした!」 痺れる前に足を崩して、三角座り。 「うん? まぁ、その辺の雑魚兵士に比べればね……」 セイくんてば苦笑いして言うけど、私にしてみればあの人数を簡単にやっつけたんだもん、凄いって思う。 だからそれをそのまま伝える。 「うん、強かった! あんなにぽいぽいってやっつけたもん! なんかゲームとか、映画見てるみたいだった」 「エイガって?」 ぁ……えへ、ないんだ、映画。 しっぱいしっぱい。 まだこの世界の文化レベルがわかんないしなぁ。 比較的ファンタジー世界レベルっぽいけど、ファンタジーだっていろいろある。 探し探し話していくしかないな…… とりあえず簡単に言うと…… 「…………うん、ゲームとか映画。 ……えっと、娯楽の一種で、本とかの代わりに目で見れるの。 えっと、いつでも好きな時に見れる劇、みたいな感じ?」 「へぇ……からくりみたいなものかな。見てみたい」 見せたい!!! ……でもさすがにビデオや映写機は持ってきてない……つか、私自身……また見れるのかな…… 今、そういやからくりってセイくん言ったな。なるほど、からくりはあるわけね、うん。 「でねでね! 好きだけど生ではあんまり見に行ったりしなかったからびっくりしたの!」 「あぁ。 うん、実際に見た事がないなら驚くのも無理はないね」 「戦うのって簡単なことじゃ、ないんだね。 えっとね、さっきあの男の人達……兵隊さん? あれに追いかけられた時、ほんまに怖かってん。 なんつーの? なんか、殺られる!! って思った。 何言ってるかわからへんし、途中でいっぱい怪我するし、足首痛くなるし」 現実 目の前に現実があった 「私、自分はもっとちゃんと戦えるって思っててん。 そやのに、全然あかんかった……修行がたりへんねんなぁ。勉強になったわ」 拳をぎゅっと握りしめる。 今度は負けたくない。 少なくとも、足が竦んだり、腰が抜けたり…… あんな恥っさらしな真似二度としない!絶対だ!! 「あはは、勉強か。そうだね、生きてる限りは勉強の連続だよ」 「うーーーん、勉強して、がんばって強くなりたい」 私はおもいっきり夜空にむかってのびをした。 「……でもできる事で強くなるわ。 無理なもんは無理やし、でもできることもあるかもしれへんし……。 頑張ることは投げたないし」 息を吐いて笑って見せる。 「この世の中はわからんことや凄いことでいっぱいやなぁ」 そう本当に……人生、何が起こるかわかんないね、ハァ…… ゴミの袋の口を縛り、リュックの横に置いた。 少し眠気がやってきたみたい。肩の力抜いたからかな 「ごちそうさまでした。 美味しかったね、りんご。 りんご、持ってきておいて良かったー。 あ、あとな、チョコとかバナナもあるねん。 食べる時言ってな、セイくんにもあげるから。 チョコがな、特に……………………………………」 自分が何を言ってるのかわかりません 私はいつの間にか睡魔に捕まっていたらしい…… 目の前に闇が見えた。 起きたら………………………… 家の布団の中 なんてオチだったらぶっとばしてやる(誰を) |