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ぐるぐるぐるぐる…… 私は短い夢を見た。 「さん、どうしたん?」 あー先輩だぁ。 私は先輩に近づこうとする。 「ういっす、!」 「ちゃん、次、ちゃんの番よ?」 「先輩、おはようございます」 「、明日のイベント付き合ってー」 あれ…… なんか、いっぱい……学校の友人達が、挨拶しては通り過ぎていく。 「…………」 体がびくっと震えた。 あぁ……この声は…………………… 黒い影が腕を振り上げた瞬間、優しい光が私の体をふわりと包み込んだ(ような気がした) いきなり意識が戻った。 「……………………」 目の前に二つの顔がある。綺麗な顔と、それから長い前髪で右半分しか見えない顔。 ………………えーと……………… 私は思わず、言っていた。 「こ、こ、こ、ここはドコデスカ?」 …………いや、自分でも間抜けな質問だとは思うよ、他にも聞くこといっぱいだるけどよ!! とりあえず出たのがそれだったんだもん、仕方ないじゃーーーん!! 混乱してたんだよ、まだ!! ともかく、綺麗な顔をした方がほうが答えてくれた。 「ここはハイラン洞だけど……君は何処から?」 「………………にほん。おおさか。 わたしんち」 ……言葉がわかる。 つーか、私の言葉も通じたんだな、なんでかはわかんないけど。 彼は……(男の子だよね、うん)彼は、さっき、私を助けてくれた子だ。 混乱しててもそれぐらいは覚えてる。 …………つか、待って? 今、ハイランドウって言わなかったか、この人…… 「……ってか!!!わたし、家に居たはずなのぃーーー!!!」 どういう事やねーーーーん!!!! マジで何処よここ!!! いや、そんなこと、あの男どもに追いかけられた時からおかしいとは思ったけど!!! 頭を抱えて、ぐおーってなってる私を見て、彼が呟いた。 「もう一枚札を使った方が良いかな……」 札?………… 今、札、言うたかね……。 「…………」 私の頭の中でいろんな事はまだぐるぐるしてる。けど…… 「おちつけ……考えるんだ。……今はパニクってる時じゃない……」 そうだ。 私は、私の家に居た。 そして、買ってきたばかりのゲームをしようとしていた。 そして何か……………… そう、闇と光が見えた…… 覚えてるのはそれだけ。 そして、気が付いたら、さっきの原っぱにいた。 夢ではない。 これは夢じゃない。 と、したら、私がまずしなければならないのは…… 私は、彼の方を向くと、思いっきり頭を下げた。 「あ。 申し遅れました。 私、。 ……です。 普通のいち少女です。 助けてくれてありがとうございます」 よけいな事も言った気もすんけど、気にすんな、相手は気が付いてない(たぶん) 「僕はセイ、こっちはカゲ」 そう言って彼が私の後ろを指さす。 あんたいつのまに後ろ回ったですか!!!!!!!! えぇ……びっくりして振り返ると、そこのさっきの前髪の半分長い彼がいましたとも。 ……カゲ。 うん、やっぱり忍者決定。 笑顔で、カゲさんにもぺこりと頭を下げた。 「で。普通のいち少女の君が、どうして兵隊なんかに追われて?」 セイ、と名乗った少年の問いはもっともだ。 さて、なんて答えるかね。 「それがその……まったくわけがわからんのです。 気が付いたらぱーってかーってぐおーって、そしてあの兵隊さんどもが!!! うあ、思い出しただけでめまいがする……」 言ってて、マジでめまいしてきたわ…… あ、でも嘘は言ってないよ 「混乱してるって事はよく分かったよ。取り敢えず、ここは危ないから移動しようか」 「……危ないって……つか、なんで兵隊さんがいるんですか? ハイラン洞って国初めて聞くんやけども……」 「そりゃあ今は、戦争ちゅ……」 「うがーー!!なんもかもわからんことだらけやーーー!!!!!!」 あかん…… 戦争言いましたかね、この人は……。 今、一瞬理性がぶっとんだわ……。 「……みたいだね」 このままじゃ、よけいに変に思われる……ただでさえも変なのにーー! 「ちょ、ちょっと待ってください。 私、ちょっと整理してみます……」 「頑張って」 ………… 結構、普通に頑張って、と言われて、一瞬びっくりした。 でもなんとなく嬉しかったから、彼ににこっと笑って、彼に背を向けた。 一つづつ、考えよう。 彼は悪い人ではない。 まず、ここは少なくとも私の世界じゃない。 日本でもなければ、下手したら地球でもない。 それから、ハイラン堂……もしかしてハイランド……か?……この名前は聞いた事がある。 世界地図にも載ってた気、するけど、最初の点から考えて、やっぱり地球のハイランドではないと思われ……。 だとしたら……? RPGでよくある名前だよね、ハイランド。 同名を2,3作品で知ってるよ。 まぁ、それらと関係があるとは思えないけど、ハイランド、と言う名前だけで、場所や世界の特定はできない。 次に……今はわからない事だらけだ。 これは決定的な一番確かな事実。 ふと顔を上げると、少し離れた場所の大きな木に、さっき、私を追いかけてきた連中が纏めて括られてる。 あれ…………あはははは!! しかも、自分のズボンのベルトで!!!! あははははははは!! 声に出して笑いたいのを堪えた。 やったのはセイ、くんかな(爽) なかなかやるなぁ。 ……うん、あの二人は信用していい。 その基準は問うな。 戦争が起こってるらしいんじゃ、一人でいろいろ考えるのは危険……。 あんなうっとうしい奴らもいるっぽいしね。 だとしたら…… くるり 私は彼らを振り返った。 「うーあーーー。 すいません、ここ危ないんでしたよね? マジ、移動したほうがいいですかね?」 「ん? あぁ、そうだね」 「………………よろしくお願いします。 つか、置いていかないでください」 最後の言葉が重要。 置いてきかれたら…… 死ぬ 私ははセイくんとカゲさんをまっすぐ見て、もう一度深々と頭をさげる。 演技ではなく、誠心誠意。 「こんな場所に置いて行ったりはしないから、安心して」 そう言ってセイくんが、微笑んだ…… あ…………あぅっ!!!かっこいい!!!!! いや、そうではなくて…… じわっときたさ。 思わず大阪弁が出るぐらいな! 渡る世間に鬼はなし……実際はそうではないのは知ってる。 けど、今の私は信じたい。 「良かった……。 ありがとう、ほんまにありがとう」 これからどうなるかわかんないけど……とりあえずは助かった。 よね?(汗) |