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急いで走る私の鼻の上にひらり……と冷たく白いものが降りてきた…… 「あ……雪だ……」 空を見上げると白い雪が舞うように降ってくる。 私は浮かれてくるくる踊り出す。 通りすがりに見知った顔に声を掛けられ、また何杯かのご相伴に預かりつつ セイくんの元に戻った時にはすっかり顔が火照っていた。 「ただいまーセイくん♪」 「おかえり、」 おかえりをしてくれたセイくんの横にシーナくんがいた。 「あ、シーナくんもいたんだ。やっほ」 私が普通にてをひらってすると 「居たんだはないだろーちゃーん」 苦笑いしながらも手を振り返してくれるシーナに 「だってさっきいなかったもん」 すっぱりと言い切る。 だって悪気はないんだもーーん 「そりゃーそうですけどー……っと、その服。可愛いね、似合ってるよ」 拗ねた様な口調だったのが、服に気付くとすぐににこーっと笑顔を見せてくれた。 そういうとこすっごくよく見てるよね、シーナくんは(笑) 「えへへ、ありがとうー」 嬉しくなって、照れ隠しにくるくる回るとにシーナくんてば、可愛い可愛いと、拍手してくれる。 …………よけい照れるじゃんかよーーーー!! どこで回るのをやめようと思っていると、セイくんに言われてしまった。 「。 顔赤いけど……」 被せるようにシーナくんが 「酒でも飲んだ? 色っぽいねぇ」 ………………今何言いましたか!?この男は!!! あぁっ! やだ! 絶対耳まで真っ赤になってるって! 「の、の、飲んだけど!! そんないろ……色っぽいなんてっ!」 うろたえてると、よけいにシーナくんの顔が笑顔になる。 「うわーそんな真っ赤になって照れちゃって、かーーわいー♪」 「もう! シーナくんのばかばか! 女殺しー!!」 ええ、恥ずかしさのあまりですよ。 混乱してましたよ……。 「何言ってるんだよシーナ、はいつも可愛いだろう」 セイくんが (たぶん) ウイスキー? 一口飲んで、さらっと言った。 それがあんまりさらっとしてたんでよけいに私はかーっとなってしまったのですよ だってなるだろ!? 普通よ!! シーナくんぽかぽかしてた手が知らないうちに止まってた。 「う……あ……」 どうしよう…… セイくん、絶対に自分の発した言葉の意味なんて気が付いてねぇ…… ちょっと悲しい……って、そうじゃない! シーナくんがなんとなくセイくんを睨みつ 「でーたーよ、天然タラシ!」 って言った。 「セイくんはたらしじゃないもん! ……天然は……ともかく……」 ごめん……これ以上にフォローできねぇ…… 「そうだよ、失敬な。君と同類にしないでくれたまえ」 「喧しい! 俺は自分で考えて口説いてんの、お前みたいに誰彼構わず口説きません!」 なんだが私のことは置いて、二人でじゃれあい (口げんかともいう) 始めちゃった 「うわぁ……」 私はさっきまで恥ずかしかったのを忘れて、思わず見てしまう。 「仲良いなぁ……」 もちろん二人に私の声は届いていない。 「何言ってるの、シーナ。 僕が何を口説いてるって言うんだよ」 「何をじゃなくて、誰をって普通聞かないか……」 シーナくんが遠い目をした ……わかるよ、その気持ちはちょこっと……(ふ) すると同じ様な感じで空見上げたセイくんが 「そういえば。 雪も降ってきたし、そろそろ部屋に戻った方が良いかな」 と言ってきた。 確かに雪はやまずにじゃんじゃん降っている。 でも 「まだ、みんな遊ぶんじゃないの?」 だって夜っぴきな連中も多いじゃん? 「は戻った方がいいと思うんだけど」 私の赤い顔見て、苦笑するセイくん。 そ……そんなに飲んでるように見えてる!? (がびーん) 「あう……。 あ、でもお酒はそんなに飲んでないよ?」 「本当に?」 「ほんとほんと! 私、顔に出るほうなんだ!」 「それなら良いけどね」 信じてくれたかどうかはわかんないけど、笑って答えてくれた。 あんまり酒飲みだと思われるとやなんだもん……(遠く) すると 「けど」 っていきなり、シーナくんの顔が真正面にあった。 しかも!! 私の頬を両手で覆うようにして包み込んでる ひゃああああああああああああ 「赤いだけじゃなくて、熱いみたいだけど?」 「シーナくん!そんな事したら女の子はもっと体温が熱くなってしまいます!」 あぁ……また……絶対顔の赤いの倍増しになってる…… シーナくんは調子にのって 「えーなにがー」 とかいいながら、笑顔満面!! しかも手は離さないし! ……後輩とか同級生だったら……ぶち飛ばすんだけどね…… シーナくん相手にできるわけないじゃんーー!! だって、彼だって立派に美形だよ!? しかも優しいんだよ!?!? くそう!! 「シーナ、いい加減にする」 私がおろおろしてると、セイくんがいきなり彼の背中にニーキックを放った。 「いたっ!」 といってようやくシーナくんが手を離してくれたし セイくん、ナイスキックー!!!!!! 「暴力反対ー」 「僕もだよ」 と、ブーイングするシーナくんに笑顔で答えるセイくん 「あははは、今のは暴力じゃなくって鉄槌?」 「ちゃん、ひっでー……」 わざと寂しげにシーナくんが言ったので 「うそうそ、ごめん」 と、笑って言っておいた。 ごめんね、本音が出ちゃった☆ 「それじゃあ、そろそろ戻るかな」 「セイくん戻るなら一緒に戻る」 だって一人で部屋帰るのやだもん。 「じゃー、俺も戻るわ」 「え!!シーナくんがナンパをせずに戻るの!?」 「うっわ、そんな驚かれ方カナシー……」 ごめん……これも本音が出た…… 「、シーナはもう失敗済みだから」 「セーイ! 余計な事言わなくてよし!!」 「ああ、なるほど」 「ちゃんも納得しないでー!」 お互い笑って冗談みたく返すけど これもごめん 本音やってん(爽) 「それに、失敗した訳じゃなくて今から実行。 部屋までのエスコートは、俺に任せて」 シーナくんは私の手を取ると、軽くウインクを飛ばしてきた。 ………………ま……また、こいつは…… 「セイくん一緒だから大丈夫だよ?」 精一杯の虚勢を張ってみる。 これ以上おもちゃにされてたまるかい 「うわ、振られたし」 「全戦全敗、オメデトー」 「またお前かー!」 シーナくんがセイくんに胸倉を掴むフリをした。 私は思わず笑ってしまう ほんとに仲良いよね、二人(笑) 「あははっ 部屋までじゃんくてもいいから、途中まで一緒に行こう♪」 私は雪の中を先に走りだした。 「あんまり走ると危ないぞー」 シーナくんが声を掛ける。 私はくるりと回って振り返って、それから言った。 「平気ー今日はホワイトクリスマスだもん♪ うきうきしちゃうの。体が踊りだしちゃうの♪」 ☆踊りつつ、城の中へ |