今日も今日とて、うちの家計は火の車
それもこれも……



ニートがいるからだっ……!!
トラン大統領の放蕩道楽息子も、少し前まではあの変態英雄と同じく穀潰しだったんだけど
最近ようやく仕事についてくれた。なんでもパソコン関係らしい……
僕は、そっちの事はよくわからないんだけど、稼いできてくれるなら何の仕事でも別に構いやしない
出来る事なら僕だって働きに出たいんだけど、仕事から帰ってきてこの馬鹿共の面倒をみるのはご免だ
(なら家事をしなけりゃ、って話もあるけど。僕がしないと誰がするんだよ……汚い家になんて住みたくない)
そんなわけで
直訴してみた
何が「仕方ない」だ!
うちには只飯食らいをおいておくようなゆとりはないんだよ!!
って言った処で、コイツが聞くわけないし
機嫌がいいのか、働く気になったみたいだから。ここは大人しくしておこう
でもコイツ、働けるのか……?
『黙る』だ。笑われてどうする、この馬鹿英雄
確かにいい笑いものだけどなあんた
それにしても、思いっきり社会不適合者のくせに。なんだその自信
「ふっふっふ。まぁ任せておきなよ、あいつらよりも稼いでくるから」
「じゃあ、いってきま〜す」
どこかへ電話してたかと思ったら、やってきたのは黒い車。なんでも、リムジンとか言うらしい
熊達が乗っていくようなのとは全然違って、随分高そうだ
あいつ、一体どこに電話したって言うんだ。何かヤバい事してるんじゃないだろうな……
とか思ってたら
どうやら奴は芸能人だったらしい……
そんな訳で、今回はセイの芸能生活に密着!
高級車で、やってきましたスタジオタウン
着くなり後ろからバスとスポーツカーがやってきて、道は大渋滞に……
でもまぁ、そんな事気にせずにいきますとも。我等がセイさんは
まずは
仕事着に着替えようか
いや、芸能人に仕事着なんてないけどね。スターらしい格好になってみよー、と
「どうかな?」
究極に似合いませんヨ
こいつは本当にもう、カジュアルの類が吃驚するほど似合わねーな!
いや、フォーマルも似合わないけどさ
ファンタジー服しか似合わないなんて……逆トリップの出来ない奴め……
続きまして
グラビアの撮影で〜す(嘘)
「セイくーん、どうしてたの。暫く見なかったけど」
「ちょっと休養をもらってたんだ。身体がたがた言っちゃっててね(大嘘)」
「あら。身体悪いの? 大丈夫?」
「そんなに大した事じゃないよ。充分に休みをもらったから、もう大丈夫」
「それなら良いけど。こんなにお休みとって、復帰出来るなんて幸せよね〜」
「あはは、本当に。いつきても仕事もらえるなんて」
「何言ってるの。駆け出しさん達じゃあ、こうはいかないのよ」
と、和やかに話をしながら衣装の着替えも済ませ、いよいよ撮影開始
真夏の背景背負って、水着で1枚目
酷く寒々しく見えるのは、リアルタイムは冬だからかね……
でも、それ抜きでも寒々しく見えるのは、思いっきり安普請なセットだからだね……
早くロケで撮らせてもらえるよう、時の人になろうね
「いいよー。それじゃあ、次はこっちに着替えて」
「はいはーい」
冬服で、次のカット
「はいはい、もうちょっと顎上げて。視線はカメラの右。いいよー」
カメラマン(女性…に私には見えたのだが。違うのだろうか)、超ノリノリ
手も叩かん勢いで褒めて下さるので、思わず調子に乗りそうに……彼等はこれも仕事だよね
ならばコチラも、プロ根性出していくよー!
「はいオッケー!」
「……ふぅ」
「おつかれー!
相変わらずカンペキだよね。いい美貌してるわぁ、ホント」
「これくらいなら、その辺ゴロゴロ転がってるじゃない」
「なーに言ってるんだか!
こんな天然ものはそうそうないのよ」
「そうかなぁ」
「そうなの。だから、また近々ここ来てその美貌を拝ませて頂戴」
「あはは、分かったよ。それじゃあ、お疲れ」
「お疲れー。スパでも行って、身体労わってらっしゃーい」
「有難う。そのつもりだよ」
無事撮影終了
次に向かうのは、スパで御座います。スタジオタウンは、慰労の為のスパ施設がわんさかあるので
只で入れるので!!
どれ、どっぷり入っていきますかね……
じゃ〜ぐじ〜
「これ、やっぱりいいなぁ……家にも欲しいなぁ……」
でもお高いのよ、コレ……
買うなんて言ったら、ルックさん。目玉どころか、真の風の紋章最大技がフルスロットルで出ますよ
「でも家、狭いからなぁ…………増築、しないと」
確かに今の家は、作った奴のセンスの所為で相当に狭い上にダサい
でも、増築するのにも金がいるのよ……!!
「はぁ……金金金金。世の中やっぱりお金だね」
嫌な事言うな
でも真理
そんな訳で、セイさんは考えました。お金を得るために
飛込みでトークショーをしてみた
時間が悪かったのか、店が悪かったのか。お客さん一人だけ……
でも大絶賛して頂けました
この後二人ほどお客さん入ってきたけど、その方達にも好評だったようで
「口と頭はよく回さないとね」
流石、腐っても英雄!!!
上に立つ者として弁舌がたつのは基本ですよねーじゃなきゃやってられませんもんねー
そして、500ポッチ……ではなく、シムリオン程稼ぎました
流石……ルックに言い放った通り、フリックさん達よりも確り稼ぎやがったよ
「あ、もしもしルック? 今から帰るから」
帰るコールですか。新婚かお前等
「晩御飯作っておいてよ、ちゃんと働いたんだから。今日は肉が食べたい気分だから、ステーキかハンバーグね
は? 無理?
何言ってるの。稼いだ分食べさせろよ。違う献立だったらどうなるか分かってるだろうな……
それじゃあ、あと1時間もしない内に帰るから。ヨロシク」
帰るコールと云うよりも、出先から召使いに電話しただけでした……
「は〜ぁ。今日は疲れたー、帰ったら即行ねよーっと」
あんた……飯は?